シミがついてしまった
シミ汚れは時間がたつほど、取れにくくなります。できるだけ、速く対処しましよう。
その際には、シミの種類に応じた対処が必要です。
- シミの付いた部分にタオルやハンカチを当てる。
- シミが付いた布の反対側からブラシや綿棒に液体を付けてたたく。
あまり強くこすり過ぎて生地を傷めないないように注意!
※シミの種類によって『水』『溶剤』『洗剤液』を使い分けましょう。 - シミをタオルやハンカチに移し出す。
シミ抜きのあとは洗濯表示に沿って洗濯をしましょう。
※それでもシミが取れないときや衣服全体に汚れがついているときは、クリーニング専門店にご相談ください。
しみの種類 | ステップ1 | ステップ2 |
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しょう油、ソース、果汁、ケチャップ、カレー、コーヒー、紅茶、日本茶 | 水またはぬるま湯でたたく | 中性洗剤水溶液でたたく |
血液 | 水でたたく | 中性洗剤水溶液でたたく |
牛乳、バター、衿あか、口紅、ファンデーション、ボールペン、クレヨン、機械油 | ベンジンでたたく | 中性洗剤水溶液でたたく |
チューインガム | 冷やしてけずりとる | ベンジンでたたく |
墨汁 | ご飯に石けんを混ぜたものでもみだす | 石けんで洗う |
泥はね | 乾かないうちに中性洗剤水溶液でたたく | よく乾かしてブラシではらう |
カビ | よく乾かしてブラシではらう | 中性洗剤水溶液でもみ洗いする |
テカリが気になったら
制服のおしりやひじの部分が椅子や机との摩擦を繰り返すと、布表面の繊維の毛羽が寝た状態になります。 このため光を反射してテカリが出ます。
テカリをとるには寝てしまった毛羽を起こすことが必要です。
1. テカリ部分を布目と逆方向にブラッシングして、寝た毛羽を起こす
2. テカリ部分に当て布か濡れタオルを当て、スチームアイロンを浮かせながらかける
※テカリ部分の繊維が劣化している場合、回復は困難です。
毛玉対策
毛玉は布の表面の毛羽が絡み合ってできます。毛羽立ちが多く、強い繊維ほど毛玉が多くなります。 例えば、ポリエステルやアクリルなどの合成繊維のみでできたニットで毛玉が目立つのはこのためです。
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小さな毛玉
小さな毛玉はとりにくいため、毛玉取り器を活用しましょう。
布に毛玉取り器を軽く当てるように動かし、毛玉を刈り取ります。
※布に毛玉取り器を押し付けすぎると、布を傷めてしまう場合がありますので、注意が必要です。
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大きな毛玉
セロテープとハサミで刈り取ります。まず、毛玉にセロテープを貼り付け、セロテープを持ち上げて毛玉を浮かせます。 毛玉の浮いた足部分の繊維を切るようにすれば、布を切ってしまうことなく、毛玉のカットが可能です。
ニットの縮み
このため、たて糸とよこ糸が交差した織物とは違って変形しやすく、洗濯時に水につけて布地を動かすとループが変形し、 型くずれが起こります。
さらに綿ニットやウールニットの場合、繊維の特性が重なって縮みはさらに大きくなります。
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衣料取扱い絵表示を確認
まず、ニットに付いる品質表示に絵表示が記載されています。
その絵表示を見て、洗濯方法を確認しましょう。
※絵表示の種類については、『洗濯表示について』を参照してください。 -
中性洗剤を使用
繊維を痛めにくい中性洗剤を使用しましょう。
※中性洗剤の種類については、『制服に合った洗剤選び』を参照してください。 -
洗う時の水温にも注意
ウールや綿などは、水温によっても劣化して縮む場合があるため、注意が必要です。
・ウール … 30℃以下の水温
・綿/麻 … 40℃以下の水温 -
ネットを使用
他の繊維と摩擦して毛玉ができないように、ネットに入れて洗いましょう。
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つけ置きがポイント
“手洗い”だけでなく、“洗濯機洗い”でも15分程度洗濯液につけておくと、 洗剤が繊維に浸透して、汚れが落ちやすくなります。
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脱水は弱く
手洗い:やさしく、まんべんなく押しながら脱水。
洗濯機洗い:30〜60秒の短時間で脱水。 -
平干しが基本
ハンガー等に掛けて干すと、繊維に含まれた水分の重みで伸びてしまったり、型くずれしやすくなります。 必ず、平干しにしましょう。
臭い対策
制服の臭いを抑えるには、こまめに洗濯し、汚れをしっかり落とすことです。
制服は毎日着用するので臭いが発生しやすいため、衿裏や裏地など特に汚れやすい部分に抗菌防臭加工素材を使用しています。
・市販の除菌スプレーや消臭スプレーを補助的に利用する方法もあります。